「足もとの自然から始めよう」デイヴィド・ソベル著 岸由二訳(日経BP社) ― 2009/05/10 22:23
本書は、ほとんど日本では翻訳書のない環境教育で知られるソベルが1996年に著し、それを我が国で環境教育を実践している岸氏が翻訳紹介したものである。
本書の主張は、訳者がつけた表題にあるとおり、子供たちに環境教育について教える前に、子供たちが身近な自然に触れる機会を持つことを通じて自然を愛することを学ぶことが大事だとしている。
子供たちが教科書から学ぶ事柄も、それはそれで意味はあるのだが、それがすべてと思いこんでしまう懸念があるというわけである。
これは子供たちだけではなく、エコを一種のブームのようにとらえて、テレビや書物からのみ得た知識で、わかった気になっている我々にも全く同様に当てはまるような気がする。
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