「科学で勝負の先を読む」ウィリアム・パウンドストーン著 青土社 ― 2015/02/21 06:19
人間の予測はあてにならないが、そのウラをいかに読み取るかによって、いかに勝負に勝つか、その手法をまとめた本である。
ということは、この本を読むことによって、勝負に勝つことが可能になるかもしてないと思わせてくれる実用書でもある。
少しだけ、本書で示された勝ち方を披露しよう。
・じゃんけんの勝ち方、チョキが出る場合が一番少なく、パーが有利。
・◯×テストでは、◯が正解となる場合の方が多い。
・四択テストの場合は、Bが正しい場合が一番多い。
・上記のいずれでもない、と上記のすべて、の選択肢は正解である可能性が突出して高い。
・テニスのサーブは、腕時計を用いて打つ方向をランダムに変える。
・サッカーで、チームが負けているとき、ペナルティキックのキッカーは、自分の右側へ蹴る。
・パスワードは、一つの強力なパスワードを作り、サイト名の最後の文字をとって、標準のパスワードの先頭につける。
・PINで人気のない数字は、6、7、8、9、0で始まる。
・1から10までの数から一つ選ぶよう求められると7を選ぶことが多い。
・ベンフォードの発見によれば、最初の一桁の数字が現れる比率は1が最も多く一定の比率で徐々に減少して9が最も少ない。
このため、偽造された数字は、この分布から外れる。
・きりのいい数の少し上を行くと得をする場合、二桁目は0が多くなり9が少なくなる。
・株式の長期投資は、PERに注目して24で売り、15で買うと仮定し、1881年に1000ドルの元手で投資すると、2383万ドル!(同じ期間国債に投資した場合は、1万8700ドル)。
よって、単純に言えばPERが24を超えたら売り、15を下回ったら買い。
これらの中で、最も興味を惹かれたのは、ベンフォード数である。
多分、偽造を見破る手段としてはすでに取り入れられているものと思われるが、人間が簡単にはランダム化ができないことを示していて非常に興味深い。
そして、私のささやかな株式投資にも、応用してみようかとも・・・
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