「多世界宇宙の探検」アレックス・ビレンケン著(日経BP社) ― 2007/12/01 19:36
本書は、われわれが誰でも疑問に思うこと、「宇宙の始まりはどのようにしてできたか」、「宇宙の外側はどうなっているのか」という命題への、物理学からのアプローチの歴史と最新理論を実にわかりやすく書いている。
それらの命題に対する著者の答えは、「宇宙は無からのトンネル効果」で生まれたというものである。これは量子力学のトンネル効果を応用した考え方である。
また、永久インフレーションという考え方を使って、われわれと同じような島宇宙が絶えず生まれ続けている。私たちの歴史とまったく同じ歴史を持つ領域が無限にたくさんある、という結論に達する。
まるでSF世界に迷い込んだかのような読後感である。
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