「行動経済学入門」 真壁昭夫著 ダイヤモンド社 ― 2010/08/29 15:59
JMMでの常連の解説者である真壁氏の最新の経済理論の紹介書。
リーマンショックやドバイショック、そしてギリシャ危機に至るまでここ最近の金融危機など、伝統的な経済学(金融工学も含む)が読み解くことのできない、人間の不合理な行動を説き明かす手段として行動経済学が注目されている。
本書では、これら行動経済学の中心理論である神経経済学から、プロスペクト理論、認知的不協和、心理感情、フレーミング効果と心理感情、ヒューリスティック、初頭効果と代表性バイアス、ギャンブラーの誤謬などわかりやすく解説したうえで、現実に起こっている経済現象への応用と政策提言までも行っている。
行動経済学的に見ると、日本の経済政策はいかにもネガティブであり、これがさらに経済を冷え込ませるという悪循環にあることがよくわかる。 「景気は気から」とはよく言ったものである。
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