「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」タラ・パーカー=ポープ著 NHK出版 ― 2011/10/08 16:25
原題は、「For better the science of a good marriage」であり、こちらの方が内容をよく表しています。
本書は、結婚について、多くの科学的研究を紹介し、より良い結婚生活とは何か、結婚生活に問題が生じたらどのように対処したら良いか、今日からできることは何かなど具体的事例を挙げながら、アドバイスしてくれる本です。
各章にある質問票で、これを読んでいる夫婦の状況も自己点検できるようになっており、回答にもとづいたコメントもあって、自分(たち)がどのような状態にあるのか客観的に見つめることができます。
新たに教えられたところもたくさんあります。
~現代のアメリカの夫婦は離婚しなくなっている。
アメリカ人も、人との関わり合いは薄くなってきている。
女性はパートナーとのMHCと呼ばれる免疫系の遺伝子の類似性が低い方が性的な満足度が高い。
結婚していない人は結婚している人より死ぬリスクがはるかに高い。
女性は手を握ってもらうとストレスが低下する。特に夫に握ってもらうと顕著である。
夫婦ゲンカは、結婚生活を改善する。
などなど
そしてあちこちに、夫婦の仲を改善するためのヒントがちりばめられてもいます。
それにしても、アメリカはもっと男女の役割の平等化が進んでいると思っていましたが、今の日本の夫婦の現状とほとんど違いのないことに少し驚きを覚えました。
多くの夫婦やカップルに読んでもらいたい真面目な本です。
特に、結婚してからある程度経った夫婦には適切なアドバイスがもらえるといっていいでしょう。
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